第3部 その他の一般諾行事 第16節 建碑式(墓地設定式)(除幕式) (本節は教会としての、また個人としての墓地建設、石碑を建てる場合、あるいは記念碑等の除幕式にも適用する。) 祈祷 賛美 聖歌 519「世には良き友も」 同 602「きのうもきょうもとわに」 聖書 詩篇127篇(起工式の項にある。) ルカの福音書23章50-56節 さてここに、ヨセフという、議員のひとりで、りっぱな、正しい人がいた。この人は議員たちの計画や行動には同意しなかった。彼は、アリマタヤというユダヤ人の町の人で、神の国を待ち望んでいた。この人が、ピラトのところに行って、イエスのからだの下げ渡しを願った。それから、イエスを取り降ろして、亜麻布で包み、そして、まだだれをも葬ったことのない、岩に掘られた墓にイエスを納めた。この日は準備の日で、もう安息日が始まろうとしていた。ガリラヤからイエスといっしょに出て来た女たちは、ヨセフについて行って、墓と、イエスのからだの納められる様子を見届けた。そして、戻って来て、香料と香油を用意した。安息日には、戒めに従って、休んだ…… コリント人への手紙第一、15章50-58節(葬式の項にある。) 祈祷 万物のいのちと死とをつかさどりたもう神よ、私たちはこの世につく肉体を納める場所を与えられ、ここに記念の標<しるし>を建てます。しかし主よ、これは永遠のものではなく、やがて主イエスの再び来りたもうその時、この所に眠っている聖徒たちが栄光の体によみがえることを信じる者であります。「けれども、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。キリストは、万物をご白身に従わせることのできる御力によって、私たちの卑しいからだを、ご自身の栄光のからだと同じ姿に変えてくださるのです」とみことばにあるように、その朽ちる肉体は栄光の体と化せられて御国に昇り、主の御前に立っことのできることを信じて感謝いたします。 しかしながら、地上にある私たちは、みもとに帰られた聖徒の遺骨を大切に守る義務を感じて、ここに墓を設け(石碑を建て)ました。これによって故人を追憶し、その徳をしのばせてくださることを感謝いたします。故人の霊はすでにみもとにおいて天の報いを受け、やすらいでいることを信じ、復活のその時まで、この所に遺骨を納めて全能者の御手におゆだねいたします。 今、御前にある私たち一同の上に、恵みを豊かに与えてください。特に、故人の遺志を受け継ぎ、その達成に努力しつつある当主とその血縁にあたる者たちの上に、神の御祝福が豊かにありますように。主の御名によってお祈りいたします。 アーメン。 賛美 聖歌 644「み空のかなた」 同 646「わざをなしおえて」 主の祈り (場合によっては短い勧告も必要である。私たちクリスチャンは墓地を偶像視するのではなく、祖先の遺骨を納めてある所だから常に美しく保ち守るように努めるべきである。また除幕の際、碑を白布で包んであるときは、賛美中に関係者が静かに白布を除く。)